2007年読書記録

 

水上のパッサカリア
 海野碧/光文社(4/9〜4/11)

今年は私にとって、ハードボイルド・イヤーかも?
ものすごいハードボイルドでありながら、
ものすごく切ない恋愛小説でもあります。
こんな風に誰かを愛し愛されたい。
そして、こんな風に死にたい。

 

夏のしっぽ
 前川麻子/講談社(4/8)

オトナな女性の短編集。
R指定にした方がよろしいかと。

 

行きずりの街
 志水辰夫/新潮社(4/6〜4/7)

都内の私立の女子校の教師を辞めて
郷里に帰って予備校の講師をしている中年男。
東京に出た教え子が行方不明になっていると家族から連絡があり、
行方を追ううちに、元の勤め先である女子校との繋がりが見えてくる。
ハードボイルドで、切ないけどハッピーエンドなおはなし。

 

モルヒネ
 安達千夏/祥伝社文庫(3/7〜3/9)

医師と婚約したばかりの看護師の前に
昔、突然いなくなった恋人のピアニストが現れる。
ピアニストの余命数ヶ月。
さて、どうなる?

 

モンスター
 ジョナサン・ケラーマン/講談社(2/27〜3/6)

モンスターと呼ばれる殺人鬼の話なんですが、
読みが浅いのか、イマイチ頭の中に入ってこなくて・・・
また、いずれ読み返そうと思います。

 

忘れ雪
 新堂冬樹/角川文庫(2/21〜2/24)

両親を亡くし、けがをした子犬を拾った孤独な小学生の少女。
偶然通りかかって子犬の治療を申し出た
動物病院の御曹司の高校生の青年。
数年後に再会した2人と一匹。
単純なラブストーリーかと思いきや、政治絡みの殺人事件もあって
一粒で二度美味しいです。
最後は、泣きます。これは、お約束ですね。

 

あかんべえ
 宮部みゆき/新潮文庫(2/17〜2/19)

時代物のお化け物。
生者の『おりん』とおりんを取り巻く死者達が
何とも暖かくて優しい。

 

東京下町殺人暮色
 宮部みゆき/光文社(2/10〜2/17)

警察官の父と息子と家政婦、その3人の関係が
ほのぼのとして、現実離れして、実に素敵。

 

聖なる黒夜
 柴田よしき/角川文庫(1/23〜1/28)

ハードボイルドかつハードゲイなおはなし。
ためになります(なんの?)

 

子宮の記憶
 藤田宜永/講談社(1/15〜1/21)

原題はキッドナップ(幼児誘拐)。
映画になっているようです。

 

天使の鬱屈
 アンドリュー・テイラー/講談社(1/7〜1/10)

天使の遊戯、天使の背徳 に続く『天使3部作』。
遊戯→背徳→鬱屈 と、時代が遡っていくので
この、天使の鬱屈は、言わば、エピソード1。
エンジェル=ローズマリーの子供時代の話。

 

陰摩羅鬼の瑕
 京極夏彦/講談社(1/3〜1/6)

外の世界とは隔離されて純粋培養のように育った伯爵には
『結婚する』『家族になる』『死ぬ』が全部イコールで繋がっている。
しかも、世間一般でいう『死』の意味がわかっていない。
・・・何かの本で(童話だったか?)生まれつきしゃべることができない子供に
親が残酷な戯れで、うなずく=NO、首を振る=YES と教え込み、
親がいなくなった後の人生が悲惨なものになったという話を読んだことがある。
狂った人間は子供を育てるべきではない。